せとまちコラムSetomachi Column
春の自律神経失調
保険診療各種治療2025.04.10

4月は進学や就職、転勤などで生活が一変して、バタバタすることが多い時期です。忙しさ故に花粉症など春特有の不調をどうしても対処療法に頼ってしまいがちで、寒暖差もあり自律神経が乱れて調子を崩している方も多いのではないでしょうか。
こじらせる前であれば対処療法で乗り切れることが多いのですが、こじらせてしまい食事が取れなくなり、咳が何週間も続き、血圧が高くなるなど様々な症状を訴えられて受診される方もいます。西洋医学では食欲不振は消化器内科、咳は呼吸器内科、高血圧は循環器内科など専門が分かれており、それぞれに対して胃腸薬、咳止めや抗アレルギー剤、降圧剤などで対処することが多いです。
東洋医学では、春は冬に盛んだった陰気が衰えていく代わりに陽気が増してくる時期で、その陽気が増してくると「肝」が活性化し冬に溜め込んだ老廃物を一気に排泄しようとします。「肝」とは自律神経のバランスを調え、血を蓄える働きがあると考えます。老廃物を出すために鼻水や咳などの花粉症症状が出ており、それらを抑える薬を使うことにより食欲低下などの自律神経失調を来し、血圧も上昇したのではないかと考えることもできます。
まずはこじらせないようにご自身の自然治癒力を高めておくことが大事ですが、どのような対処をしたら良いのかわからない場合にはお気軽にご連絡ください。
私自身も以前は花粉症に抗アレルギー薬(アレグラやビラノア)を使い、それでも再々副鼻腔炎にもなっていたため耳鼻科の先生からは手術した方が良いと言われていましたが、今では漢方薬以外の薬を使うことはなく、副鼻腔炎になることもなくなりました。
記事監修
米澤 公器
瀬戸のまち統合治療院
よねざわ生活習慣病・脳クリニック院長
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