せとまちコラムSetomachi Column

ダイエットの治療

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2022.12.05

ダイエット治療を相談されることがありますが、人により原因が様々です。

メディカルダイエットと称し薬剤により急激に減量するのはリバウンドしやすいばかりでなく、体調を崩しやすく、体調を崩してから当院に相談へ来られる方がいます。

 

女性で太りやすくなる方は、多くの場合が副腎疲労甲状腺機能低下などミトコンドリア活性の低下により代謝が落ちています。その場合は、まずミトコンドリア活性を高めて、活動的に日々の生活を営むことができることが最優先です。そのあとに運動を加えたり、代謝をアップさせることで身体に負担をかける事なく減量することができます。

 

また、糖尿病をお持ちの方はインスリンやインスリン分泌促進剤などの薬剤により体重が増えている方がいます。その場合は、薬剤の調整で体重コントロールができる場合がありますが、まずは食事、運動を優先した方が良い患者様が多いです。インスリンによる糖取り込みは基本的には筋肉→肝臓→脂肪の順になっていますが、運動量が極端に少ない方が過剰に糖質を摂取した場合、脂肪合成がアップし、肥満となります。従って、食事や運動の量やタイミングを知ることで無理なく減量し、血糖コントロールも改善することができます。食事、運動療法をおろそかにした薬物での糖尿病コントロールは疾病予防という観点から見ると不十分と言わざるおえないかと思います。最近では遺伝子組み替えのGLP-1製剤によるダイエットも流行っているようですが、まずは食事改善により腸内環境を整えることで、ご自身のGLP-1分泌を促す食事療法を優先すべきと考えます。また、運動でも腸内環境は変わることがわかっています。

 

最後に、男性の肥満は脂肪肝などの内臓脂肪型が多く、食事と運動で数ヶ月と比較的短期間に減量可能なパターンが多いです。

 

結局、肥満も食事と運動などを中心とした生活習慣が問題であるため、生活習慣を改善することなく安易にサプリや薬剤に頼ると、長期的な視点で考えると良い結果にならないと考えます。

記事監修

米澤 公器

瀬戸のまち統合治療院
よねざわ生活習慣病・脳クリニック院長

             

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