せとまちコラムSetomachi Column
コロナ感染後遺症とワクチン後遺症
点滴療法各種治療2022.08.31 2024.04.24

ここ最近、新型コロナの感染増加に伴い後遺症の相談が増えています。特に多い症状は、長引く味覚障害や咳などの呼吸器症状や頭痛、倦怠感です。通常の保険診療では対応が難しい症例も点滴療法や水素吸入を行うことで殆どの方に効果が期待できます。特に、高濃度ビタミンC点滴と高濃度グルタチオン点滴、それらを合わせた瀬戸まちスペシャル点滴は一度の点滴で改善されることも多いです。
但し、コロナ感染の予防や後遺症の改善に最も大事なのは免疫力(特に自然免疫)です。免疫力の多くは腸にありますので、腸内環境の改善が最も重要になります。きのこ、ワカメ、旬の野菜などで食物繊維を食事からしっかりと摂取することも重要です。食事での摂取が十分できない際にはH&JINシリーズの乳酸菌を勧めています。特にH&JINバリアにはプレバイオティクス、乳酸菌の他にもケルセチン、亜鉛、ビタミンC、ビタミンDなどコロナ感染に有効と報告されている多数の成分を配合しており、多くの治療効果が期待できます。たびたび感染を繰り返す方が増えていますが、それは自然免疫の低下が原因と考えられます。その場合はインターフェロン誘導生薬を利用することで自然免疫を強化することが有効となります。
マグネシウムを強化したマルチミネラル水のマグリッチはコロナ感染後の倦怠感や副腎疲労、頭痛をはじめとした多くの症例に対して治療実績があります。また、森羅万象の蜂蜜を合わせることで相乗効果で改善していく症例もあります。持続する咳症状や鼻炎症状にはアロマ調合オイルが有効です。
一方、ワクチン後の後遺症は多彩です。動悸、息が吸いづらいなどの呼吸苦症状、めまい、倦怠感、朝起きられない、膝や肩の慢性疼痛、脱毛症、皮疹、帯状疱疹などでの相談が多いです。こちらも点滴療法やミネラル補充、漢方薬、フルボ酸、CBDオイル、有機ゲルマニウム、インターフェロン誘導生薬などを組み合わせることで多くの患者様で効果が期待できますが、コロナ感染後遺症に比べ、治療抵抗性の難解な症例があります。
感染後の後遺症でもワクチン後遺症でも倦怠感が強い方などに対して5-ALAのサプリも導入しております。5-ALAは脳外科医時代には脳腫瘍の摘出術の際に腫瘍組織の蛍光剤として使用しておりました。ところが、2022年4月に新型コロナウイルスの感染制御効果を長崎大学が発見したことで新たに世界的に注目されるようになりました。さらにミトコンドリア活性などの作用により、コロナ感染後遺症やワクチン後遺症に対して有効な症例の実績が徐々に増えております。特に不安や不眠を伴うパターンには効果が期待できます。
また、ブレインフォグ(頭に霧がかかったようにすっきりしない)にはビタミンB群、プラズマノーゲン、イチョウ葉、フェルラ酸などをブレンドしたサプリやMガードも効果が報告されています。
エクソソーム(幹細胞培養上清液)も効果が報告されておりますが、費用対効果のある治療を優先して行うため優先順位は低いと考えています。
記事監修
米澤 公器
瀬戸のまち統合治療院
よねざわ生活習慣病・脳クリニック院長
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