せとまちコラムSetomachi Column
がん治療がうまくいく指標
各種検査からだに優しいがん治療2022.12.20

末期がんと診断された際に、様々な治療法がある中でどの治療をしたら良いのか迷うことが多いと思います。
どんな治療をするかも大事ですが、その治療が自分に合っているのかどうかの評価をすることがより重要になります。
治療がうまくいっている兆候をみる際に、まず患者さんにでている症状が最も重要です。
・痛みがない
・倦怠感がない
・浮腫がない
これらの症状は炎症と栄養状態の指標になります。
次に、
・寝られる
・食欲がある
・便秘がない
これらは自律神経と免疫の状態の指標となります。
これらの症状がよくなっていれば治療がうまくいっている指標になります。
さらに数値化できる指標として血液検査も参考にします。
炎症と栄養状態はCRP, TP, ALBなどで確認します。
自律神経と免疫の状態は好中球とリンパ球の比率、リンパ球数などで確認します。
免疫力判定検査ではより詳細に免疫力の評価をすることができます。
これらの指標が良い方向に行っていたら治療により良い方向に向かっている判断できます。
逆にこれらが悪化している場合、全身状態は悪い方に向かっていると考えられます。
抗がん剤や分子標的剤、免疫チェックポイント阻害剤など標準治療をされている場合にも治療が上手くいくためには、これらが指標になると考えます。
当院では、それらの指標も含め、個々の状態に合わせた全身状態改善へのサポートをさせて頂きます。
記事監修
米澤 公器
瀬戸のまち統合治療院
よねざわ生活習慣病・脳クリニック院長
関連記事
-
「免疫」について Part 1
各種検査点滴療法各種治療からだに優しいがん治療2022.05.09 2024.04.24
近年、コロナウイルスの世界的パンデミックにより免疫とは何なのか興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。今回は免疫について少し詳しく説明しようと…
-
「免疫」についてPart2
からだに優しいがん治療各種検査点滴療法各種治療2022.05.10 2024.04.24
今回は実際の免疫力アップする具体的な方法をお伝えします。 前回の繰り返しになりますが、ワクチンは特定のウイルスに対する獲得免疫を優位に活…
-
「ビタミンD」について
各種検査各種治療からだに優しいがん治療2022.05.11 2022.12.07
前回、美白についてのコラムでは紫外線は活性酸素の原因となり、シミ、そばかすなどの原因となると説明しました。紫外線を浴びすぎるとそれらが問題となりますが…
-
動脈硬化は改善しないのか? Part2 「原因編:カルシウムパラドクス」
各種検査点滴療法2022.05.26 2022.12.17
前回は動脈硬化の一つ目の原因となる「酸化ストレス」と「慢性炎症」について説明しましたが、今回は二つ目の「カルシウムパラドックス」についてみていきましょ…
-
慢性疼痛は改善しないのか?
点滴療法整体各種検査2022.06.01 2022.08.16
膝関節痛、五十型、腰痛、頸椎症、偏頭痛、末梢神経痛、三叉神経痛、テニス肘などによる痛みでお困りの方は多いのではないでしょうか。整形外科では痛み止めによ…
-
「がん」の治療 Part2
からだに優しいがん治療2022.04.23
代謝の問題からみた「がん治療」について考えていきます。まず、がんの遺伝子変異は「活性酸素」によりDNAが傷つけられることから始まると考えると、活性酸素…







