せとまちコラムSetomachi Column
風邪、インフルエンザの漢方治療
保険診療2026.02.27

風邪やインフルエンザをこじらせて食欲不振や咳が長引いている方が増えています。中医学では「傷寒論(しょうかんろん)」という西暦200年頃に記された、風邪やインフルエンザなどの急性熱病の治療法をまとめた漢方の古典書があります。「傷寒論」は身体の状態(症状・体力・体質)に合わせて、病の進行過程で適切な漢方薬を選択する方法の解説書となります。病期の判別は主に脈診で行います。「傷寒論」は漢文であり、現代風の表現で行うのに限界があります。漢方専門の先生から解釈が間違っていると指摘される覚悟で、超簡単に「傷寒論」を要約します。
寒気がある急性期に使う漢方として麻黄湯や葛根湯がありますが、ベースの体力が弱っている方などでは桂枝湯を選択します。鼻水など体内に余分な水分が溜まっている場合には小青竜湯を使用することもあります。
こじらせてしまった亜急性期には小柴胡湯を基本とした柴胡剤が基本となります。食欲不振など胃腸障害がある場合には柴胡桂枝湯が有効となります。
当院では腹診や舌診もあわせて評価し、「傷寒論」に出てくる漢方の他にも香蘇散、麻黄附子細辛湯、竹筎温胆湯など病態に合わせて選択していきます。肺炎や扁桃炎など細菌感染の可能性がある場合には抗生剤治療が必要となりますので、血液検査をさせて頂くことがあります。
さらに漢方では急性期治療とは別に、そもそも風邪をひきづらい体質に変えていくことも可能となります。繰り返し風邪を引くような方は一度ご相談ください。
また、保険処方では難しい自然免疫を活性化させるために、生薬サプリを案内することもあります。
記事監修
米澤 公器
瀬戸のまち統合治療院
よねざわ生活習慣病・脳クリニック院長
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