せとまちコラムSetomachi Column
春先のめまい
保険診療各種治療2026.03.11

春はめまいが多くなる季節です。
脳外科医時代には脳梗塞が原因のめまいをみていましたが、脳梗塞の場合は他の神経症状も伴うことが多いです。診断にはMRI検査が必要となりますが、非常に稀です。
耳鼻科的な原因では良性発作性頭位めまい症など、三半規管が原因の事が多いです。治療としてはアデホスやメコバラミン、メリスロンなどが処方されて様子をみることが多いのではないでしょうか。
当院では耳鼻科受診後もめまいが続いて、困っておられる患者さんが来られますが、特に3月は多い傾向があります。
中医学では、春に発症するめまいに「肝陽上亢(かんようじょうこう)」という言葉があります。
「春の陽気」と言いますが、春は「肝(かん)」の季節とされ、冬に溜め込んだエネルギーが一気に上昇しやすいため、めまいやイライラが起こりやすくなります。時に目の充血や違和感を伴ったり、目を動かすとめまいがひどくなることもあります。春は寒暖差や気圧の変動が激しく、自律神経(肝の働き)が乱れやすいため、交感神経が過度に興奮することも起因します。
その他にも、間食や飲酒が多いと身体に水が溜まり(水毒)、めまいが起こることもあります。
舌診や腹診をすることで個々の病態に合わせた漢方を選択することができます。病態を判断することができればめまいが起きやすい体質自体を改善することもできます。
この様に西洋医学では不十分な部分を東洋医学でカバーできることがあります。漢方薬のみで対応が難しい場合には水素吸入を使用したり、鍼灸を勧めることもあります。
記事監修
米澤 公器
瀬戸のまち統合治療院
よねざわ生活習慣病・脳クリニック院長
関連記事
-
難治性の熱中症
点滴療法各種治療2023.08.08
最近、熱中症の相談が一気に増えました。本来の熱中症であれば、生理食塩水の点滴をすればすぐに良くなるのですが、最近はそれでも改善せず、倦怠感が続くのが特…
-
PFOS・PFOAへの対処法
保険診療点滴療法からだに優しいがん治療2024.08.16 2024.08.19
最近、水道水への混入で話題になっている有機フッ素化合物のPFOS・PFOAは「foever chemical:永遠の化学物資」と言われる様に化学的に非…
-
当院での糖尿病治療法 Part1
保険診療各種治療メディカルフィットネス2022.04.21 2022.12.17
一般的に生活習慣病でよく見られる糖尿病は、インスリン分泌はあるものの糖を筋肉や肝臓などに取り込むことができない2型糖尿病です。どうして糖を取り込むこと…
-
慢性疲労に隠れた原因「副腎疲労」
各種検査点滴療法各種治療2022.04.16 2022.12.21
皆さんは副腎疲労という病態を聞いたことはあるでしょうか。保険診療ではなかなか評価が難しく「うつ」と診断され、抗うつ薬を投与されるケースもあります。この…
-
冷えには漢方薬
保険診療整体2022.12.23 2025.10.16
ここ最近、一気に寒くなり冷えによる「神経痛の悪化」や「古傷がうずく」といった訴えが増えております。 冷えには色々なタイプがあります ・…
-
花粉症に対する東洋医学的アプローチ
保険診療各種検査2026.02.25
漢方の流派の一つである「一貫堂」では体質を「解毒症」「瘀血症」「臓毒症」の3つに分類して漢方を選択します。「解毒症」は毒素に対してすぐに反応するアレル…







