せとまちコラムSetomachi Column
喘息の相談が増えてます
保険診療各種検査点滴療法各種治療2022.10.31 2024.10.08

最近は、季節の変わり目で体調をこじらせて風邪気味で咳が出る方や、アレルギー性の喘息症状の相談が増えています。東洋医学的に秋は肺に負担がかかる季節ですので、まずは季節の食べ物による食養生を心がけましょう。具体的には梨、りんご、生姜、大根、れんこんなどがお勧めです。
蜂蜜は咳や喉の痛みに有効ですが、残留農薬や除草剤のリスクなどがあるため注意が必要です。当院ではそれらの安全性をクリアし、世界的にも指折りの土壌を持つ天山で採取された森羅万象の蜂蜜をお勧めしています。
まずは喘息予防に必要な栄養素であるマグネシウムやビタミンDの不足がないことを優先し治療します。ビタミンDは血中濃度を測定することも可能です。
風邪をこじらせ咳が長引く方もおられますので、その場合は免疫をアップさせる生薬ベースの高分子多糖体サプリが有効となります。多くの方で抗生剤は不要なことが多いです。
喉の粘膜の強化のため亜鉛トローチを使用することもあります。
咳症状にはアミノ酸の一種のシステインが効果あるためN-アセチルシステイン(NAC)を使用する場合もあります。
抗酸化物質のケルセチンもアレルギー性の咳喘息には有効です。
その他、小児の患者様では漢方薬を利用したり、アロマ調合オイルを勧めることもあります。大人の方でもそれぞれの「症」に合った漢方薬を選ぶことができれば、とても効果的です。漢方薬は効果が遅いと思われがちですが、30分以内に効果の期待できる漢方薬もあります。
勿論、小麦や乳製品を減らすなどの食事にも注意が必要です。遅延型アレルギー検査でご自身のアレルギーの原因を知ることも重要です。
咳、喘息といってもそれぞれ原因や年齢などにあわせた治療が必要です。
極力、ステロイドなどの副作用が多い薬剤は使用しないようにしていますが、重症化している場合にはステロイド治療が必要となりますので、こじらせる前に早めに受診するようにして下さい。
流行り病により咳に敏感になっている方も多く、当院では根本治療を心がけています。根本治療がうまくいけば定期的な薬剤の処方は不要と考えます。
記事監修
米澤 公器
瀬戸のまち統合治療院
よねざわ生活習慣病・脳クリニック院長
関連記事
-
「秋」咳の食養生
保険診療各種治療鍼灸・整体2024.10.09 2024.10.10
朝晩は涼しくなりすっかり秋らしくなってきました。東洋医学的には人間も自然の一部ですので、臓器と季節を結びつけると「秋」は「肺・大腸」と関係があると考え…
-
PFOS・PFOAへの対処法
保険診療点滴療法からだに優しいがん治療2024.08.16 2024.08.19
最近、水道水への混入で話題になっている有機フッ素化合物のPFOS・PFOAは「foever chemical:永遠の化学物資」と言われる様に化学的に非…
-
ラジオ波(WINBACK)でその悩み解決できる!?
各種治療鍼灸・整体2022.05.12
ラジオ波と聞くと女性の方々はエステや痩身をイメージされる方が多いと思われます。 数年前までは治療業界での認知度が低くあまり導入されている院が少なかった…
-
美白点滴を追加しました
点滴療法2022.05.10 2022.05.12
「日焼けをして肌が黒くなるのは紫外線の影響でメラニンが増えるから」ということがよくいわれています。これは実は私たちの皮膚を紫外線により生じる活性酸素か…
-
頭痛治療
鍼灸・整体点滴療法各種治療2023.05.30 2024.04.10
梅雨に入ったこともあり、頭痛の相談が増えてます。勤務医時代にも頭痛治療を行っていたので保険診療での限界はよく知っています。 当院では、鎮痛剤などの対症…
-
水素が効かない理由
各種治療からだに優しいがん治療2022.06.08 2022.06.09
水素のすごいところは、体にポジティブに作用する「善玉活性酸素」とは反応せず、酸化力の強い「悪玉活性酸素」だけと結びつき無害な水とするところです。「悪玉…